中咽頭がんとは

中咽頭がんとは、中咽頭に悪性の腫瘍が発生する病気です。
悪性腫瘍の種類には、扁平上皮がん、悪性リンパ腫、腺がんなどがあります。

頭頸部のがんの約1割は中咽頭がんであり、50代〜60代の男性に多く発症します。
原因は喫煙、飲酒が大きく関わっています。

また、中咽頭がんは口蓋扁桃に発生することが多い傾向にあります。

中咽頭がんの症状

中咽頭がんの初期症状は、のどの痛み、物を飲み込む時に痛みや違和感があります。

中咽頭にがんができた場合は、自分で口を開ければ見ることができますが、口蓋扁桃や舌根部にできてしまうと直接見えないため、早期発見が難しくなります。
そのため、のどに痛みや違和感を感じたら、内科以外に耳鼻咽喉科の医師の診察を受けるようにしましょう。

中咽頭がんが進行すると、のどの痛みが激しくなり、食べ物が食べられなくなったり、声を出しにくくなります。
さらに進行すると、出血、呼吸困難などの症状が出てきます。

中咽頭がんの診断

耳鼻咽喉科で中咽頭がんの診断を行う場合、まずは口を開けて直接視診を行います。
舌根部を観察する場合は、ファイバースコープや関節喉頭鏡を使って観察します。
腫瘍らしいものが見つかった場合は触診を行ったり、その部分の組織を採取して検査をします。

病巣の大きさや頸部リンパ節転移を調べるには、CTスキャン、MRTなどを用います。
全身への転移を調べるには、ガリウムシンチグラフィー、FDG-PET検査などの核医学診断が行われます。

中咽頭がんの治療

扁平上皮にがんができた場合は手術、放射線治療、抗がん剤投与などの治療法が行われます。
以前は抗がん剤の投与のみでしたが、現在では再生医療が進歩しているため、積極的に手術が行われています。
手術と抗がん剤の投与を同時に行う場合もあります。

また、小さながんや初期の中咽頭がんの場合は、手術で摘出して縫い合わせれば完了しますが、大きながんや広範囲に転移したがんを摘出した場合は、単純に縫い合わせることができません。
そのため、食べ物が上手く飲み込めなくなったり、声が上手く出せないなどのQOL(Quality of Life:生活の質)の低下が起きてしまいます。
QOLの低下を防止するためには、筋肉や皮膚を移植して再生するための手術が行われます。